工作・産業機械の総合機能商社 株式会社兼松KGKの 2010年代後半ページ

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2010年代後半

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KGKのあゆみ

意識改革を通じた規模の拡大、機械機能総合商社への挑戦

2017年10月、創業80年を超え、蒲田と大船に事務所を構える渡忠機械株式会社の株式を100%取得。お客様のニーズに寄り添った専用工具を得意とする機械工具販売事業をグループ内に取り込むことにより、全国に拡がるわが社の顧客に向けた工具販売、渡忠機械の顧客に対するわが社の設備販売というクロスセルを通じた取引の伸張とシナジー効果によるグループ業績の拡大を目論みました。

2017年10月3日

同時期、中国では、兼松開吉開商貿(上海)有限公司が2017年11月に東莞事務所、蘇州事務所、翌2018年6月に北京事務所を開設し、営業テリトリーの拡大に向けて活動をすすめました。多拠点の同時立ち上げには苦労をしたものの、営業力の強化と本邦メーカーの代理店権の獲得が進み、同時に蓄電池製造設備納入事業も軌道に乗ったことで、わが社の中国事業の基盤が整いました。2019年3月期、わが社は2017~2019年度の3ヵ年計画で掲げた連結経常利益20億円を1年前倒しで達成、単体の売上高は640億円と2000年以降で最大となり、単体の経常利益も史上最高益となりました。

そして、令和に入った2019年12月16日、長年親しんだ東京都練馬区桜台の本社ビルに別れを告げ、グローバル展開を掲げる企業の本社に相応しく、国内外の移動に利便性の高い東京駅八重洲口に新築されたミュージアムタワー京橋へ移転しました。このミュージアムタワー京橋は、アーティゾンミュージアム(旧ブリジストン美術館)を擁していることから、15階のわが社事務所には印象派の画家の名前を付けた会議室が設置され、ワンフロアで働く仲間が一望できるオフィススペースは、便利なIT設備やカフェカウンター等も備え、多様な人材を受け入れていく時代のコンテンポラリーなものとなっています。

ビル外観

ビル入り口

2012年は、通年の工作機械受注総額は1兆1397億円となっており、うち内需は3628億円で外需は7769億円となっていました。わが社でも約7割を占める外需を念頭に置き、工作機械のユーザーである部品メーカーに対し、積極的に海外展開して行く事を目標の一つに掲げていました。北米では、アメリカ・カナダ・メキシコによるNAFTA(北米自由貿易協定)が最高潮の時期となっていました。アメリカ市場を見据えたメキシコからアメリカへの輸出展開や、米国企業のメキシコ進出などの動きが進み、日系の自動車部品メーカーは優位な労働力を求めメキシコへ相当数が進出している状況で本社移転と時を同じくして、2020年1月、さらなるグループ事業拡大に向け、兵庫県たつの市の相生設計株式会社の株式100%を取得し子会社化しました。相生設計株式会社は、耐圧容器の設計、製造、据付の請負に強みを持ち、省力機械の製作設置やプラント建設まで対応できる技術力の高い会社で、相生設計を通じてエンジニアリング機能の充実・サービス体制の強化を狙いました。グループ入り後には、茨城県鹿島市に鹿島工場を新設し、関東地区での納入・据付対応力も向上しています。

相生設計株式会社

同じ、2020年1月にはミャンマーのEarth社との合弁会社であるYUKI MUGI BAKING COMPANY LIMITED(ミャンマー)がヤンゴン市でベーカリショップを開店、ミャンマーがクーデターなどで混乱する中でも、調理パンのブランドの代名詞として好評を得ているこのプロジェクトはわが社の製パン機械事業の知見をフルに活用し、わが社のパンについてのノウハウと、Earth社のミャンマーにおける人脈と資金を得て実行しているユニークなものです。

雪の麦

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